SPEC specialist
Takahiro Imai
BBQ Meister
「BBQ 野外焼肉にあらず!!」気候が良くなってくるとやりたくなるバーベキュー! 「バーベキュー」ってよく言いますが、もともと英語ではBarbeque(Barbecue)と書きます これを、BBQやB.B.Q.、Bar-B-Cue、Bar-B-Q と略します。当たり前ですが、日本発祥でないことは確かですね。
この語源は、西インド諸島の先住民であるタイノ族の肉の丸焼き用の木枠を指す言葉が、「丸焼き」を意味するスペイン語のbarbacoa(バルバッコア)に転化したと言われ、スペイン人が持ち込んだ事でアメリカ大陸に広 がり、バーベキューはアメリカで花開いた食文化です。 それは塊肉を使うなど、おおざっぱに言ってお肉のサイズ感が大きく、かつ、低温でスモークをかけながら行います。ここから考えると、一般的に日 本人が考える野外でする焼肉は、語源のアメリカで言うバーベキューとは まるで別物です。
さらには、世界で行われている様々な料理コンテストの中でも最多レベ ルで開催されるバーベキューコンテストもあり、今やバーベキューは文化 になっていると言っても過言ではないのです。(ちなみにコンテストでは塊肉を低温で8時間近くかけて焼き上げます。)
しかし、同じアメリカでもバーベキューの認識は違い、北部を中心には広い意味で「屋外でするグリル料理」もバーベキューと呼び、ホームパーティーの延長線上にある、おもてなしであり、コミュニケーションの大切なツールとなっています。
「バーベキューは野外焼肉にあらず!」とは言ってみたものの、本場アメリカでも「これこそがバーベキュー!」の定義づけは難しいのかもしれません。 信州バーベキュー協会は、本場のバーベキューやその文化を探求しつつ、家族・友人・仲間が、スマートに「よりおいしく」「より楽しく」「より優しく 安全に」コミュニケーションする食の場をバーベキュー = BBQと捉え、その普及・促進とあわせて、自然豊かな信州の魅力発信を行っています。
